歩くことの中で

何らかの理由で上位胸郭の回旋の動きに制限が生じるようになると、一方の手を後ろに振りにくく同時に足が前に出にくいといったようなことが生じます。

日常の中で、ダンスの中で、そのような働き方の偏りが生じれば偏った負担から様々な問題が生じるリスクもやはり高くなるのでは無いでしょうか。

胸郭の動きや、アームスとの調和を育んでいく一方で、赤ちゃんと違って私たちは日常的に歩行したり、運動したりしていますが、特に歩行は毎日何千回以上も繰り返される動きですから、その歩行の際の胸郭の状態や、それに影響を与えているかもしれない要素について、その部位だけにとらわれずに見直してみることもまた、必要なことかもしれません。

例えば中臀筋や大臀筋といった臀部の筋の働きにフォーカスして行った時、骨盤の安定性や股関節の可動性だけでなく、それによって胸郭の動きや手や腕の使われ方はどう変わったのか。
そんなところにも目を向けていくと、日常の中のどのような時に上肢や下肢を捻らせてしまっているのか、改善への糸口が見えてくるのではないでしょうか。

そして、そのような違いを感じてからまた這う動きを行なっていくと、それまで気付かなかった何かを発見できたりもするのです。